圧排糸(あっぱいし)

圧排糸

【読み方】あっぱいし

圧排糸(あっぱいし)とは、クラウンやブリッジなど歯の被せ物の型を取るときに行う歯肉圧排(しにくあっぱい)という作業に使われる特殊な糸のことです。

被せ物は、歯肉に隠れた部分も含めた型で作られます。歯肉がその境界に被さったままだと精密な型が取れないので、歯と歯肉の間に糸を入れて歯肉を圧迫し、一時的に歯との境界線をはっきりとさせます。

初めに細いファーストコードを通した後に圧排糸を入れる二重圧排法で行われることもあります。また、止血剤などの薬剤を染み込ませた圧排糸を使用する場合もあります。

圧排糸の種類は様々で、型を取る歯の場所や歯肉の状態使用目的によって異なり、木綿製、マイクロファイバー製、ナイロン製、編み方や太さが使い分けられています。

ただし、歯肉の状態によっては圧排ができず痛みを強く感じる人もいるため、必ず行われる処置ではありません。