インプラント形状の種類
【読み方】いんぷらんとけいじょう
インプラントシステムは、各メーカーが最新技術の粋を集めて研究開発しており、世界中で100種類ほどの種類が製造されているといわれています。
インプラントの構造は、歯根部分となる「人工歯根(インプラント、フィクスチャー)」、その上からかぶせる「人工歯」、人工歯と人工歯根を連結する「アバットメント」という3つのパーツで成り立っています。
このうち最も重要となるのが「人工歯根(インプラント、フィクスチャー)」部分で、主に4種類のタイプがあります。
- スクリュータイプ
ネジのような形をしている人工歯根の種類です。骨に埋め込む穴が小さく、噛む力を効率よく骨に伝えることができることから、現在最も多く使用されているタイプです。先が細くなっている「ルートタイプ」、と太さが変わらない「ストレートタイプ」があります。 - シリンダータイプ
スクリュータイプと並んで主流として採用されているインプラントの種類です。ネジのらせんがない円筒形で、凹凸がないため容易に埋め込むことができます。ただし表面積が小さくなるため、初期固定が弱いという特徴があります。2回法の治療に適しています。 - バスケットタイプ
ネジのようならせんがあり、スクリュータイプに似ているのですが、穴が数箇所開いていて、中が空洞になっているのが特徴です。穴があることで骨が中まで入り込み、骨とより強く結合させることができますが、空洞のためインプラント自身の強度が弱く、破損のトラブルも。近年はあまり使われなくなっています。 - ブレードタイプ
T字の板状になっているインプラントの種類です。幅が狭く薄いため、骨幅が狭い部分に使えるメリットがあります。ただし、力のかかり方に偏りがあり、破損などが起きやすいという欠点があるため、現在はほとんど使用されていません。
また、インプラントとアバットメントが最初から一体化している「ワンピース型」と、別々になった「ツーピース型」があり、「ワンピース型」は1回法の治療に採用されています。