「か」の歯科用語一覧

「か」の歯科用語一覧

  • 開咬

    【読み方】かいこう

    開咬とは、奥歯をかみしめた状態にも関わらず前歯などの上下の歯がかみ合わずに、開いたままの状態になる症状の事です。

    原因は主に口で呼吸をする、指をしゃぶる、舌を出すクセがある、など様々です。

    治療は上下の歯に専用の装置を取り付け歯並びを整えます。
    その後、左側にのみ小さなゴムを使用し、噛み合わせ調整を行い、さらに左右ともにゴムを使用し、ゴムの力を利用して噛み合わせを整えます。

    関連用語
  • 外傷歯

    【読み方】がいしょうし

    外傷歯とは、歯が動く、欠けてしまう、抜けるなど、外傷を負った歯の事を全般的に指して呼びます。

    外傷歯は主に前歯に多く、症状が軽くても、しばらくしてから強く痛みが生じたりする場合があります。
    すぐに治療をせず、痛みや違和感を覚えてから治療をした場合は予後が悪い場合もあります。

    また「乳歯だから永久歯が生えてくる」と考え、治療をしない人もいますが乳歯の外傷が永久歯に影響を与える事もありますので、定期的な検査と早めの対応が大切です。

    関連用語
  • 外傷性咬合

    【読み方】がいしょうせいこうごう

    外傷性咬合とは、重度の虫歯や抜け落ちた歯、詰め物が合っていない状態のままで放置し、かみ合わせのバランスが崩れたまま特定の歯に必要以上の負荷をかけ続け、歯を支える歯周組織にダメージを与えてしまう事を指します。

    外傷性咬合で生じたダメージの事は咬合性外傷と呼びます。
    外傷性咬合のダメージは慢性的な歯痛の原因になる他歯がぬける原因にも繋がり、早めの治療が大切です。

    関連用語
  • 過蓋咬合

    【読み方】かがいこうごう

    過蓋咬合(かがいこうごう)とは、上顎の歯が下顎の歯に深く重なり過ぎてしまう咬み合わせのことです。

    顎を閉じたときの上下の前歯の位置関係は、水平方向にも垂直方向にも少しずつズレた形状が正常で、上の前歯が下の前歯よりも水平方向に2~3mm前に出て、上の前歯が下の前歯に垂直方向に1~2mm程度または下の前歯の1/4~1/3程度重なります。

    この垂直方向の重なりが基準以上に深くなると、過蓋咬合と呼ばれます。

    その度合いによっては、上顎の内側の歯肉に下の歯があたって傷つけてしまったり、上下の奥歯に強い負担がかかったり、上の歯に邪魔をされて下顎がスムーズに動けなくなったりするなど、様々な支障が出てくる場合があります。

  • 下顎

    【読み方】かがく

    下顎(かがく)とは、下あごのことです。

    関連用語
  • 下顎前突

    【読み方】ががくぜんとつ

    下顎前突とは受け口、反対咬合とも呼ばれ、下顎の骨が成長し前側に過剰に突き出した状態の事を言います。

    原因は下顎の過度の成長、上顎の成長不足による骨格性と、上の歯が後方に傾斜した場合や、下の歯が前方に突き出てしまう歯性のものがあります。

    下顎前突は噛み合わせが逆になってしまっている事から噛む力が弱くなるほか、サ行が発音しづらくなるなどの症状があらわれます。
    幼少期であればチンキャップなどを用いて治療可能ですが、永久歯列期になるとマルチブラケット装置や抜歯治療を行う場合もあります。

  • 下顎分節骨切り術

    【読み方】かがくぶんせつこつきりじゅつ

    下顎分節骨切り術(かがくぶんせつこつきりじゅつ)とは、主に下顎前突症の改善を目的に行われる外科手術方式です。口腔外科や美容外科で行われています。

    下顎前突症(反対咬合)とは、一般にいう受け口のことで下の顎が上の顎より前に出ている状態です。顎変形症の一種です。矯正治療で治る場合もありますが、矯正では治らない場合は下顎分節骨切り術を行います。

    下の第一臼歯(4番目の歯)を両方抜歯し、その空間から下顎の骨を垂直方向に切断します。そして、開いたすき間の分だけ下顎の骨を後方に引き下げ、再び固定します。

    この手術の場合、術後に歯のすき間が残るので、歯列矯正もセットで行われることも多いようです。元の歯列に不正な部分が大きい人は、術前に歯列矯正が必要な場合があります。

  • 顎関節症

    【読み方】がくかんせつしょう

    顎関節症とは噛み合せ不良から顎に生じる関節症の事です。

    原因は歯並びが悪い、被せ物が合っていないまま放置した、過度のストレス、歯、および顎部分へ強い衝撃が加わった、など様々です。

    主な症状は顎部分の関節に痛みが生じる、口が大きく開けない、開口時に顎関節部分で音がする、症状が改善しないストレスから精神面への影響がある、などです。

    一般的な治療方法はマウスピースを装着し負担を軽減させ、痛み止めで痛みを和らげながら気長に噛み合せを調整していきます。

  • 顎口腔機能診断施設

    【読み方】がくこうくうきのうしんだんしせつ

    顎口腔機能診断施設(がくこうくうきのうしんだんしせつ)とは、都道府県から認可を受け、顎変形症を診断し保険適応で治療することができる医療機関のことです。
    指定機関についての問い合せや補助金の申請手続きは、管轄の保健所又は福祉課で受け付けています。

    現在、歯の矯正治療には基本的に健康保険が適応されず自費負担となりますが、国が指定する先天性の疾患が原因となる不正な咬み合わせの矯正や、外科手術が必要な顎変形症の治療にともなう矯正の場合には保険適応になります。

    その診断や保険適応での治療を行うためには、各都道府県に申請をし、条件をクリアして認可を受けなければいけません。

    顎口腔機能診断施設を標榜している病院や歯科医院には、顎変形症を検査し外科的治療が行える設備が整っているという1つの基準となります。
    認可を受けていない施設で手術や矯正治療を行った場合は保険適応がされません。

  • 顎変形症

    【読み方】がくへんけいしょう

    顎変形症(がくへんけいしょう)とは、上あご(上顎骨)または下あご(下顎骨)あるいはその両方の大きさや形、位置などの異常によって、顔面の変形と、かみ合わせの異常を起こしている状態をいいます。

    顎変形症の種類には、上顎後退症、上顎前突症、下顎後退症(小下顎症)、上下顎前突症、非対象性顎変形症、開咬症などがあり、二つ以上の変形が組み合わさることもあります。日本人の場合、もっとも多いのは下顎が前に突き出る下顎前突症です。

    生まれつきの骨格に加え、成長過程での偏った姿勢や歯ぎしりなどの悪習慣も影響します。顎変形症がおこると見た目の問題だけではなく、歯の咬み合わせが不正になり、食べ物をかみ砕く咀嚼(そしゃく)機能や言葉の発音にも影響して生活に大きな支障を及ぼす場合があります。

    治療が必要と判断されたときには、顎口腔機能診断施設の認可を受けた医療機関で、歯の矯正と顎骨の手術を受けると健康保険が適用されます。軽度のものは、外科手術を行わず、歯列矯正のみで改善されます。

    歯列矯正は、術前矯正1~2年、手術、術後矯正1年、保定期間、と2~4年治療に要します。治療後、審美面の他、さまざまな慢性疾患が改善されたという例が多々見られます。

    手術は術前矯正終了後、主に上下あご骨を切り、短縮、延長、回転などで正常にする。術後の入院期間は2週間程度です。

  • 架工義歯

    【読み方】かこうぎし

    架工義歯とは、冠橋義歯の別名です。ブリッジとも呼ばれます。

    詳しくは冠橋義歯のページをご参照ください。

  • 過酸化水素

    【読み方】かさんかすいそすい

    過酸化水素水とは、強い殺菌・洗浄・漂白作用を持った過酸化水素(化学式H₂O₂)の水溶液です。

    その特性を利用して幅広い分野に応用されていますが、一番有名なのは3%希釈液の消毒液オキシドールです。

    歯科領域でも様々な濃度の希釈液が患部や器具の殺菌・洗浄に用いられますが、最近では高濃度の過酸化水素水が歯のホワイトニング剤に活用されています。

    過酸化水素は非常に不安定な性質なので、歯に塗布すると近くにある着色物質に簡単に吸着してその構造を変化させ、分解して色素を薄くします。
    15%~35%前後の高濃度の過酸化水素水配合のホワイトニング剤は、歯科に通院して行うオフィスホワイトニングで使用されています。

    家で行えるホームホワイトニング剤の場合は基本的に働きの緩やかな過酸化尿素が使われており、過酸化水素水が配合されている場合は低濃度のものとなります。

    どちらも医療用の製品で人体への安全性が証明されていますが、高濃度の過酸化水素水は危険性もありますし、また呼吸器の疾患が持病の人などへの使用は注意が必要です。

  • 過酸化尿素

    【読み方】かさんかにょうそ

    過酸化尿素とは、主に自宅で行える歯のホームホワイトニングで使う薬剤に含まれる成分です。

    ホームホワイトニングは、歯型に合わせたプラスチックトレイの中に薬剤を入れ、それを一定時間毎日装着します。

    過酸化尿素は、自然の酸化反応によりゆっくりと過酸化水素を発生します。この過酸化水素が歯の表面に付着した着色物質に吸着して分解し、徐々に色素を薄くします。

    最初から高濃度の過酸化水素を使う歯科医院でのオフィスホワイトニングに比べ、過酸化尿素を使ったホームホワイトニングはその性質上、効果が見えるまでに時間がかかります。

    しかし、色ムラができにくく、自然に光沢のある白さに導くことが期待されます。健康保険は適応されませんが、オフィスホワイトニングに比べると費用が安価なので、幅広い層に人気があるホワイトニング治療です。

  • 下歯槽神経

    【読み方】かしそうしんけい

    下歯槽神経とは下顎に分布している感覚を司る神経です。
    下歯槽神経麻痺などの症状があらわれる部位で、下歯槽神経麻痺は歯科治療の際に伴う偶発症の一つです。

    下顎の親知らずの抜歯、インプラントを埋め込んだ時、腫瘍や骨折の手術の時などに偶発する場合があり、数週間、数ヶ月で回復するケースから麻痺前の状態に回復できないケースまであります。抜
    歯の際に起こる事が多いので、抜歯する事にならない様に歯のケアをしっかり行う事が最大の予防法と言えるでしょう。

    関連用語
  • 過剰歯

    【読み方】かじょうし

    過剰歯(かじょうし)とは、本来決まっている歯の数より多く歯が生えていることです。

    人間の歯は、乳歯は20本、永久歯は親知らずが4本すべてそろっている人で32本あります。これ以上に歯があれば、過剰歯となります。

    また、本来あるはずの歯が生えずに、別の部位に歯が多く生えている場合は、全体の数は正常であっても、過剰歯となります。

    過剰歯は、生えている場所によって、正中歯、臼旁歯、臼後歯という分類がされています。歯と歯の間に生えているものが正中歯、臼歯に沿って生えているものが臼旁歯、臼歯の後方に生えているものが臼後歯となります。

    中には歯茎の中に隠れた埋伏歯となっていて、見た目にはわからない場合もあります。主に過剰歯が発生しやすい場所は、上顎中切歯(上の前歯)の間、大臼歯(奥歯)の頬側、第三大臼歯(一番奥の歯)の後方部などとなります。

    原因は、歯を形成する歯胚が分裂したり過剰に作られたりすることですが、なぜそのようなことがおこるのか、はっきりとは解明されていません。治療は一般的には抜歯になりますが、悪影響を及ぼさない過剰歯の場合は抜歯せずに様子を見る事もあります。

  • ガッタパーチャ

    【読み方】がったぱーちゃ

    ガッタパーチャとは、根管充填の際に用いられるゴムに似た固体の事です。

    他に流動性のある糊に似た素材が使われる事もありますが、予後の良さ、保険点数の加算を考慮に入れ、ガッタパーチャを使用しての治療が主流になっています。

    ガッタパーチャは本来は固体ですが熱すると半固体になり、この性質を活かして治療に役立てます。

    関連用語
  • 仮封材

    【読み方】かふうざい

    仮封材とは、治療段階で虫歯を除去した際にあいた穴に一時的に詰める仮の詰め物の事です。

    材質はストッピング、キャビトンなどゴム質のもの、カルボセメント、カッパーシールセメントなどセメント系のもの、デュラシール、プラストシールなどレジン系のものが一般的です。

    神経治療の途中など、消毒薬の種類によってアレルギー反応が出る可能性がある、などの場合によって様々な種類を使い分けます。

  • ガミースマイル

    【読み方】がみーすまいる

    ガミースマイルとは、笑ったときに上の歯茎が露出して目立つ状態をいいます。
    その原因は様々で、骨格、歯並び、筋肉や皮膚の引き上げる力が強すぎるなどの影響が考えられます。

    骨格や歯並びに問題が無い場合、年齢とともにガミースマイルは目立ちにくくなります。筋肉や皮膚を引っ張り上げる力が年齢を重ねるごとに弱まってくるからです。そのため、ガミースマイルは若さの証明と言われることもあります。

    顎変形症の1つである上顎前突症によりガミースマイルがおこっている場合は、上顎前突症の外科的治療によって改善される場合があります。

    また、不正な咬み合わせの1つである過蓋咬合によってガミースマイルがおこっており、その矯正治療を希望する場合には、歯科医院での自費治療となります。

    顎変形症や不正な咬み合わせが関係していない、見た目だけの問題でガミースマイルの改善を希望する場合は、歯科ではなく美容形成外科での治療となります。

  • カリエス

    【読み方】かりえす

    カリエスとは、歯科ではう蝕(むし歯)を表す言葉です。
    語源は、腐敗を意味するラテン語が転じたドイツ語のカリエス(karies)で、骨などの組織内部が菌に感染して侵食される状態を示す医学用語です。

    歯科の表記に使う虫歯の進行度合いを表す「C1」、「C2」などの「C」は、英語の「caries」の「C」です。

    カリエス=う蝕(むし歯)の原因となるのはプラーク中に住みつく細菌が産生する強度の酸です。唾液中の糖タンパクと細菌が結びつくとプラークと呼ばれる膜が形成されて強く歯に付着し、次第に厚くなっていきます。その内部は多数の細菌の住みかとなりますが、主にう蝕に関わるのはミュータンスレンサ球菌です。

    ミュータンスレンサ菌は、砂糖の主成分であるスクロースなどの炭水化物を栄養源に増殖し、代謝のときには強力な酸を排出し、歯の一番外を守る硬いエナメル質を溶かしてしまいます。

    これがう蝕の始まりで、進行すると内部の象牙質や歯髄までを侵し痛みを感じるようになります。

    カリエス=う蝕(むし歯)は歯科の代表疾患の1つであり、日常の食生活や歯磨きの指導、口内のメインテナンス、早期発見、早期治療などが歯科の重要な役割となります。

  • 冠橋義歯

    【読み方】かんきょうぎし

    冠橋義歯(かんきょうぎし)とは、歯が抜けた部分の両側に残った歯を支台にしたクラウン(差し歯)をつくり、そのクラウンと一体化した人工の歯によって抜けた歯を補う形態の義歯です。

    クラウンとクラウンの間に義歯の橋が架かったようになることから、「ブリッジ」または「架工義歯」とも呼ばれます。

    着脱式の部分入れ歯と違い接着剤で両側の歯に接着されるため、手間や違和感が少なく、またインプラント治療とは違って、一定の条件を満たせば健康保険が適応になるので費用の負担も軽くてすみます。

    しかし、両側に残った歯にクラウンを被せるため、健康な歯を削らなければならないこと、人工歯の周辺に汚れやプラークがたまりやすくなることなどのデメリットもあります。

  • 鉗子

    【読み方】かんし

    鉗子とは抜歯する際に歯を掴む為に使われる歯科治療器具の一つです。

    歯の生えている位置や形によって色々な形のものを使い分ける必要があります(前歯用、上の奥歯用、下の奥歯用など)歯根部分しか残っていない場合に使用する残根鉗子、歯を抜けやすい状態にするための脱臼鉗子というものもあります。
    また、子供用の小さい歯を抜くためのものもあり、様々なケースに対応する事ができます。

  • カンジダ

    【読み方】かんじた

    カンジダとは、口腔カンジダ症の事を指し、乳幼児や高齢者に多く見られます。

    身体の抵抗力が落ちたり、抗生物質を長期間服用する事などが原因として考えられています。
    症状としては、口の粘膜に白い斑点ができ、その斑点がはがれると赤くただれ痛みを伴います。

    口腔カンジダ症を治療するためには、抗真菌剤の軟膏を用いるのが一般的です。

    関連用語
  • 感染

    【読み方】かんせん

    歯科において感染は、様々な歯周病に関係しており主に歯性感染があげられます。

    歯石除去や歯周炎の外科処置をした際に、口腔細菌である歯周病菌や連鎖球菌が血液中に入り込み、菌血症や敗血症などの感染症を引き起こす場合があります。
    また、免疫力が落ちている時に歯性感染すると、心内膜炎を引き起こす可能性もあると言われています。

    関連用語
  • 感染根管

    【読み方】かんせんこんかん

    感染根管とは虫歯が歯髄にまで進行し、歯髄が感染壊死した場合、もしくは根管充填が不十分で根管内が感染してしまっている状態の事を指します。

    腫れや痛みは伴うケースと伴わないケースがあり、痛みが少なくても重症度が高い時もあります。
    感染根管と診断されたら自然治癒する可能性はほとんどなく、早めの治療が大切です。

    治療は一般的根管治療と外科的根管治療の2種類があり、成功率は前者で85パーセント前後、後者で60パーセント前後です。