過剰歯(かじょうし)

過剰歯

【読み方】かじょうし

過剰歯(かじょうし)とは、本来決まっている歯の数より多く歯が生えていることです。

人間の歯は、乳歯は20本、永久歯は親知らずが4本すべてそろっている人で32本あります。これ以上に歯があれば、過剰歯となります。

また、本来あるはずの歯が生えずに、別の部位に歯が多く生えている場合は、全体の数は正常であっても、過剰歯となります。

過剰歯は、生えている場所によって、正中歯、臼旁歯、臼後歯という分類がされています。歯と歯の間に生えているものが正中歯、臼歯に沿って生えているものが臼旁歯、臼歯の後方に生えているものが臼後歯となります。

中には歯茎の中に隠れた埋伏歯となっていて、見た目にはわからない場合もあります。主に過剰歯が発生しやすい場所は、上顎中切歯(上の前歯)の間、大臼歯(奥歯)の頬側、第三大臼歯(一番奥の歯)の後方部などとなります。

原因は、歯を形成する歯胚が分裂したり過剰に作られたりすることですが、なぜそのようなことがおこるのか、はっきりとは解明されていません。治療は一般的には抜歯になりますが、悪影響を及ぼさない過剰歯の場合は抜歯せずに様子を見る事もあります。