ゴム(ごむ)

ゴム

【読み方】ごむ

ゴムとは、歯科においては主に矯正治療で使う補助用のゴムを指します。顎間ゴム(エラスティック)ともいわれています。

矯正治療のときに、ワイヤーで加える力だけでは思ったような方向に歯が動いてくれないこともあります。そこでゴムを使って歯と歯をつなぎ、矯正装置をサポートします。

顎間ゴムには、以下のような種類があります。

  • 3級ゴム 受け口の方によく使うかけ方で上顎の奥歯から下の犬歯にかけます。このかけ方により上顎歯列は前へ、下顎歯列は後ろへ動いていきます
  • 2級ゴム 上顎前突(いわゆる出っ歯)の方によく使用されるかけ方です。先ほどの3級ゴムとかけ方が逆になっていますので、作用する力も逆になります。このかけ方により徐々に上顎の歯列は後ろへ下顎の歯列は前方へ動いていきます
  • 三角ゴム 犬歯や小臼歯部をよく咬んでいない場合に使用します
  • 垂直ゴム 縦方向に力を加えるゴムです
  • 台形ゴム 前歯が上下で咬まずに開いている開咬といわれる状態や前歯の咬み合わせをもっと深くしたいときに使用します
  • 交叉ゴム  交差咬合(鋏状咬合)を治す時に使用します

様々な種類の顎間ゴムを治療方針により組み合わせて使用します。

この用語も調べられています