固定式急速拡大装置(こていしききゅうそくかくだいそうち)

固定式急速拡大装置

【読み方】こていしききゅうそくかくだいそうち

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固定式急速拡大装置(こていしききゅうしょくかくだいそうち)とは、上顎の骨の幅を左右に広げるための矯正装置です。

上顎の骨は、中心部分で2つの骨が結合した形状になっています。そのため、強い力を加えるとその結合部分が左右に離れ、そのままの状態で固定していると離れた部分の骨が再生し、結果的に上顎の幅を広げることができます。

しくみ
固定式急速拡大装置は、装置を支えるため、金属製のバンドと太いワイヤー、歯列弓を押し広げる力を調節する拡大ネジから構成されています。
金属製のバンドが歯にしっかり固定されるので、自分で取り外すことはできず、外からはあまり目立ちません。

急速拡大装置の中央にある拡大ネジを調整することで、900g程度からキロ(Kg)単位の強い力で歯列を押し広げるため、歯の移動速度は通常のワイヤーとブラケットを使用するマルチブラケット法よりも非常に早いです。通常の矯正装置で歯を動かせる速度に比べて5~6倍程度のスピードでの拡大になるため、この処置を「急速拡大」と呼びます。

急速拡大装置で矯正期間は1~3か月程度と短期間です。

適応年齢
左右の顎のつなぎ目の正中口蓋縫合が自然に開くことができる年齢を考えると、急速拡大装置の効果が期待できる年齢は、思春期くらいまでといわれています。思春期以降でも、永久歯に生えそろってから、あまり時間のたっていない25歳くらいまでの間であれば、個人差はありますが効果が期待できます。

使用方法と効果
まず、歯科医院で上顎の裏側に急速拡大装置を固定します。
幅を広げる矯正期間は、1~3ヶ月程度です。急速矯正装置での矯正期間中は、自宅で継続的に専用のネジまわしをつかって拡大ネジを回し、歯列にかかる力を上げていきます。

装着後、3~4日程度の間は食事のときに違和感や痛みをかんじたり、また、鼻や口元に痛みを感じることがあります。その後の食事は、普通の物であれば基本的には何を食べてもかまいません。しかし、 ガム・キャラメルのような粘着質のあるお菓子や極端に固いおせんべい、氷、飴玉などのは装置がはずれる原因になりますので避けます。

1~3ヶ月の矯正期間が終わった後は、装置の幅は固定したまま約6ヵ月間装着します。
短期間で急速に左右のあごのつなぎ目の正中口蓋縫合部を広げるため、広げた部分の骨がまだしっかりできていないないため、後戻りを防ぐために、約6か月の間は、装置をつけたまま骨ができ上がるを待ちます。

この装置は、凹凸が激しいため磨き残しができやすくなります。 その為、歯を一本ずつ丁寧に時間をかけて磨く必要があります。
また、歯ブラシの毛先が傷む前に、早めの交換も必要です。

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