「せ」の歯科用語一覧

「せ」の歯科用語一覧

  • 生活歯

    【読み方】せいかつし

    生活歯とは、歯髄(神経や血管の集まり)が活動している歯のことです。

    よく似た言葉に「有髄歯」がありますが、有髄歯は、歯髄が活動をせずに壊死している歯であっても、歯髄を抜かずに残している歯をすべて指しますので、生活歯とは異なります。

    生活歯とは反対に、歯髄が壊死して活動していない歯を「失活歯」と言いますが、本来は、治療上の目的で意図的に歯髄の活動を停止させた歯のことを指す言葉です。

    しかし一般的には、病気などが原因で歯髄が壊死した歯も失活歯と呼んでいます。

  • 正中歯

    【読み方】せいちゅうし

    正中歯とは、歯列中央の一番大きな前歯の合わせ目(正中)の間に生えた歯列外の歯のことです。

    正常な歯列には存在しない歯が、何らかの理由で生えてしまったものを過剰歯といいます。過剰歯は様々な部位に現れますが、そのうちで、正中付近に生えたものをとくに正中歯と呼び、正中歯の他には臼後歯、臼傍歯などがあります。

    正中歯は、歯肉の中に埋まって表面には見えていない場合もあります。放置しておいてもとくに支障が無いなら問題ありませんが、生えている部位によっては他の歯に影響したり、舌を傷つけたりすることがあり、その場合は抜歯が検討されます。

  • 正中離開

    【読み方】せいちゅうりかい

    正中離開とは、歯列中央の一番大きな前歯の合わせ目が接さずに開いていることで、俗に言う前歯の「すきっ歯」です。

    下顎よりも上顎の歯によく現れます。

    原因としては、顎の大きさに対して歯が小さい、前歯の間に見えていない過剰歯が埋まっている、他のどこかの歯が欠如している、歯間部の肥厚、左右の顎骨の結合不全など様々なことが考えられます。

    発育期の子どもに見られる場合は、成長にともなった一時的な現象である可能性も高く、自然に治ることもあります。

  • セカンドオピニオン

    【読み方】せかんどおぴにおん

    セカンドオピニオンとは、現在かかっている病院で出された診断結果や治療方針について、別の病院で意見を聞く事です。

    歯科でも医師によって治療方針が違うものなので、複数の医師の意見を聞き、不安や不満を感じる事なく、自分の望む治療を受けられるように患者自身が行うべき行動でもあります。
    治療を受ける事での不安などを聞いてくれる「無料カウンセリング」を行っている歯科もあるので、自分の目で確かめてみるといいでしょう。

    関連用語
  • セグメンタル・オステオトミー

    【読み方】せぐめんたる・おすておとみー

    セグメンタル・オステオトミーとは、主に出っ歯の治療に用いられる「顎骨分節骨切術」のことです。

    基本的な方法としては、まず、第一小臼歯(一番大きな前歯から奥に数えて4番目の小さな臼歯)を抜歯し、そこの空間から顎骨に切れ込みを入れます。
    そして、第一臼歯と第一臼歯に挟まれた前歯6本を、骨ごと後ろに引き下げて結合します。

    出っ歯と言っても、歯の傾きによって前に突き出ているものと、顎自体が前に出ているものがあります。

    顎自体が前に出ている出っ歯の場合は、セグメンタル・オステオトミーが適応になる場合があり、大きな病院の口腔外科でも行われている手術方法です。

  • 【読み方】ぜつ

    とは、口腔内にある筋肉でできた突起物の事であり、味覚や触覚などを持つ感覚器です。

    会話はもちろん、食べ物を噛んだり、飲みこむ際にも必要不可欠な器官で、ぜつ以外にもした、べろなどと呼ばれる事もあります。

    舌は口臭と深く関係しているもので、身体の健康状態を知るパロメーターでもあります。舌痛症、溝状舌、舌の粘膜に異常が見られる場合は歯科で治療を受ける事ができます。

  • 舌炎

    【読み方】ぜつえん

    舌炎とは、舌の粘膜にできる炎症の総称で舌の病気の一種です。
    症状は舌に赤い腫れや発疹、痛みなどがあり、口内炎の一部のものが舌の表面で赤く腫れる状態の事をカタル性舌炎と呼びます。

    他にも潰瘍性舌炎、アフタ性舌炎などがあります。
    舌炎の治療法は、原因がわかるものに対してはそれに合った治療を行いますが、原因不明の場合は口内炎の治療と同じ様な治療を受ける事になります。

  • 切歯

    【読み方】せっし

    切歯とは、上下真ん中の前歯(永久歯)4本と、その4本の隣にある永久歯4本の事をいいます。

    人間の歯は上下左右全部で8本の切歯を持っており、真ん中の2本の事を中切歯、その両側にある歯の事を側切歯と呼びます。

    切歯は食べ物を噛み切るための役割を持っていますが、本来切歯は12本あるものでした。人間以外の霊長類は12本の切歯がありますが、人間は進化の途中で現在の8本に変わったとされています。

  • 切歯管のう胞

    【読み方】せっしかんのうほう

    切歯管のう胞とは、鼻腔蓋管のう胞とも呼ばれるもので上顎前歯の裏側にある鼻と口をつなぐ管に膿みの袋ができている状態の事です。

    切歯管のう胞の特徴として、レントゲン撮影を行うと膿みの袋がハート型に映るという事です。鼻と口をつなぐ管の中に残存した上皮が原因でのう胞になり、その発生部位によって呼ばれ方が変わります。

    切歯管のう胞は増大すると上顎前歯の方の側面に膨隆していくので、手術によって取り除きます。

  • 舌小帯

    【読み方】ぜつしょうたい

    舌小帯とは、舌の裏側にある下顎と舌をつなぐヒダ上の組織の事をいいます。
    舌の動きを調節する役割をもっており、この舌小帯が生まれつき短かったり、小さすぎたりして舌の機能を制御している状態の事を舌小帯短縮症、舌癒着症と呼びます。

    舌小帯である場合は、舌を前に伸ばそうとすると舌の真ん中がくびれるようになるのでそのくびれの度合いで症度がある程度判断できます。
    舌小帯の治療法は、自然に改善する事が望めないため手術によって治療していきます。

  • 舌側

    【読み方】ぜっそく

    舌側(ぜっそく)とは、歯の方向を表現する用語の1つで、歯の内側、口腔側に接する面を指します。

    上顎、下顎、両方の歯に対して用いられますが、上顎の場合は口蓋側(こうがいそく)という言葉で表現される場合があります。

    口蓋とは、口の中の上壁のことです。
    口を開けた状態においては、上顎の場合、歯の内側は舌というより口蓋に向いている状態になるために口蓋側という言葉がありますが、一般的に理解されにくく、また、口を閉じた状態においては上下の歯とも内側の面は舌と接するので、両方に舌側という言葉を用いることが多くなっています。

    歯の内側を舌側と呼ぶのに対して、歯の外側は、前歯の場合は唇側(きょうそく)、奥歯の場合は頬側(きょうそく)、もしくは前奥両方の歯に対して前庭側(ぜんていそく)と呼びます。

  • 舌側弧線装置

    【読み方】ぜっそくこせんそうち

    舌側弧線装置(ぜっそくこせんそうち)とは、歯列の裏側に装着して、ワイヤーのバネの力で歯の傾きを矯正する装置で、「リンガルアーチ」とも呼ばれます。

    主となるワイヤーと、動かしたい歯に沿わせる細いワイヤーから成り、主となるワイヤーを固定金具で大臼歯に取り付けます。

    患者さん自身で取り外しはできませんが、歯科医師は簡単に取り外しができる構造のため、口の中から出して調整することができます。

    歯列全体を矯正したり横方向の力をかけたりすることには向かず、数本の歯の傾きを治したり、空間を維持したりする目的で使われ、他の矯正装置の補助的な役割をすることもあります。

  • 舌苔

    【読み方】ぜったい

    舌苔とは、舌の表面にある白、褐色、黒色上の糸状乳頭と呼ばれる組織の事で、健康状態によって色や形状に変化が現れます。

    上皮細胞やリンパ球などから成るもので、細菌を分解すると悪臭を発生させるため、口臭の原因ともなります。

    舌苔は疲れが溜まっている時は白っぽくなり、抗生物質を長期間服用していると黒っぽくなります。慢性胃炎や消化不良である場合は黄色っぽくなり、栄養状態が悪かったりすると舌苔がまったく見られなくなります。

  • 切端咬合

    【読み方】せったんこうごう

    切端咬合(せったんこうごう)とは、上下の前歯の一番尖った先端どうしが接する咬み合わせです。

    「切縁咬合(せつえんこうごう)」、「鉗子状咬合(かんしじょうこうごう)」とも呼ばれます。

    切端(切縁)とは、切歯と犬歯にある先端の線状の突出です。通常の咬み合わせでは、上下の切端(切縁)は斜め方向に少しずれるので、歯の尖った部分どうしが接することはありません。

    しかし、下顎が少し前に出ていたり、上顎が少し奥まっていたりすると、切端咬合がおこります。

    上下前歯の咬み合わせが反対になる反対咬合ほどの目立った不正咬合ではなく、原子的な正常咬合と言われることもありますが、歯の先端がすり減ってしまったり、歯に力がかかり過ぎたりするリスクがあるため、矯正治療がすすめられる場合もあります。

  • 舌痛症

    【読み方】ぜっつうしょう

    舌痛症とは、その名の通り舌に痛みを感じている状態の事です。
    舌に痛みを感じるとなると、「舌炎」や、「舌ガン」なども挙げられますが、それとは違って舌炎などの病気以外の舌が痛む病気であるという事になります。

    舌痛症は、見た目には何の変化も見られないので、一見異常のない舌に見えますが、舌の先端などにヒリヒリとした痛みを感じるのが特徴となります。
    治療法としては、物理的なものが原因であればそれらを改善していきますが、原因不明である場合は心理療法を行い、舌痛症に対する不安を改善していきます。

  • 舌癖除去装置

    【読み方】ぜつへきじょきょそうち

    舌癖除去装置(ぜつへきじょきょそうち)とは、歯列に悪影響を与える舌の使い方の癖があるときに、それを矯正する装置です。

    歯列に悪影響を与える舌の癖とは、舌を突き出したり、舌を咬んだりすることです。

    舌癖矯正装置は、舌が突出しないように歯列と舌の間をワイヤーで柵をするような形状をしていて、「ハビットブレーカー」とも呼ばれます。

    しかし、最近はあまりこの装置が使用されなくなり、代わりに口腔筋機能療法(MFT)という舌癖を治すトレーニングを行い、矯正治療と併用するケースが増えています。

  • セパレーションリング

    【読み方】せぱれーしょんりんぐ

    セパレーションリングとは、歯と歯のすき間を拡げるために装着するゴムやバネのリングで、主に使われるのは矯正治療の初期段階です。
    セパレーションとは、「分離する」という意味があります。

    矯正治療の際には、矯正装置をつける前にリングと呼ばれる指輪のようなものを奥歯にはめることがあります。このリングは金属製で厚みがあるため、ぴったりとくっついている歯と歯の間にはめることはできません。

    そこで、細いゴムのようなものを歯のすき間に差し込み、拡げる処置をします。このときに使われるのがセパレーションリングです。

    矯正治療以外では、歯のすき間にできたう蝕の治療などの際に用いられることもあります。

  • セメント質

    【読み方】せめんとしつ

    セメント質とは、歯根の象牙質表面を覆っている硬い組織で、0.2mm以下のごく薄いものです。

    骨と同じくらいの硬さがあり、形状は骨とよく似ていますが、骨と違って神経や血管はありません。

    無細胞セメント質(一次セメント質)と有細胞セメント質(二次セメント質)があり、その両方が層を成すようにしてセメント質は形成されています。

    通常セメント質は、歯肉の下に埋もれていて表面に出ていませんが、加齢や歯周病で歯肉がやせたり、歯が浮き上がったりする状態になると、歯根のセメント質が表面に見えるようになります。

    セメント質は硬いとはいえ、エナメル質に比べると弱く薄いので、そこから発生したう蝕は進行しやすく、注意が必要です。

  • セラミクス治療

    【読み方】せらみくすちりょう

    セラミクス治療とは、歯並びや、歯の色が悪いなどの、見た目的なトラブルを改善する為に行われる治療法で、金属を使わずに歯の美しさを取り戻す事ができる審美的な治療方法となります。

    虫歯などで失われた部分に、詰め物や、かぶせ物をして補う事ができます。
    差し歯を使っていると歯茎の間が黒っぽく変色してしまいますが、セラミクス治療の場合は変色などが起こる事もなく、金属アレルギーの心配性もありません。

  • セラミック

    【読み方】せらみっく

    セラミックとは、陶器の歯科材料のことです。

    耐摩耗性・耐変色性・審美性に優れ、自然歯と見た目は変わりません。保険外(自費)診療になります。

  • 前装冠

    【読み方】ぜんそうかん

    前装冠とは、自然な歯の色と似通った白色のアクリル樹脂、または陶材でつくるかぶせ物の事を言います。
    目に見える部分の歯に使用する事が多いたく、差し歯として使われる事もあります。

    硬質レジンによる前装冠は、ほとんどの場合は前歯に使用し、中身が金属なため強度が強いのが特徴です。ただ、硬質レジン前装冠だと、時間の経過とともに変色が起こり、裏側の部分が金属なため、その金属が錆びて溶け出してしまうのがデメリットになります。

  • 先天性欠如

    【読み方】せんてんせいけつじょ

    先天性欠如とは、生まれつき歯に形成異常がある状態の事で、乳歯だけではなく永久歯にも見られる症状でもあります。

    生まれつき歯が形成されていないため、歯が生えてくる事がなく、大抵の場合1~2本程度の歯が欠如しています。

    主に見られるのが永久歯が欠如しているため、乳歯がずっと残っているという状況です。この事が原因で歯並びやかみ合わせに影響を及ぼし、うまくものを噛む事ができない場合もあり、虫歯や歯周病などの原因にもあります。

    治療法は、残っている乳歯を大切にする事、歯列矯正、ブリッジ、インプラントなどが挙げられます。