セメント質
【読み方】せめんとしつ
セメント質とは、歯根の象牙質表面を覆っている硬い組織で、0.2mm以下のごく薄いものです。
骨と同じくらいの硬さがあり、形状は骨とよく似ていますが、骨と違って神経や血管はありません。
無細胞セメント質(一次セメント質)と有細胞セメント質(二次セメント質)があり、その両方が層を成すようにしてセメント質は形成されています。
通常セメント質は、歯肉の下に埋もれていて表面に出ていませんが、加齢や歯周病で歯肉がやせたり、歯が浮き上がったりする状態になると、歯根のセメント質が表面に見えるようになります。
セメント質は硬いとはいえ、エナメル質に比べると弱く薄いので、そこから発生したう蝕は進行しやすく、注意が必要です。