歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)

歯肉縁下歯石

【読み方】しにくえんかしせき

歯肉縁下歯石(しにくえんかしせき)とは、歯肉縁より下、つまり歯周ポケット内の歯根部分に付着した歯石のことです。

通常歯根と歯肉は接していますが、歯周病になると歯肉が歯根から離れ、歯周ポケットという隙間ができます。

歯周ポケット内の歯石は、歯周ポケットから染み出た血液のヘモグロビンなどが混じるために濃い茶色や黒っぽい色をしています。そのまま放置しておくと歯周組織が深く侵され歯が抜けてしまうため、歯石を除去する必要があります。

歯肉縁下歯石は、外からは見えない部分に付着するため、通常の歯石取りでは除去できません。

特殊な器具を使って歯周ポケット内の歯石を取り除く、スケーリング・ルートプレーニング(SRP)という歯周治療が必要です。

特殊な器具を使ったスケーリング・ルートプレーニングという治療を行い、歯石がついて病変したセメント質も含めて削り取り、処置をする必要があります。