「た」の歯科用語一覧

「た」の歯科用語一覧

  • 唾液

    【読み方】すいえき

    唾液とは、唾液腺から口腔内へと分泌される分泌液の事です。水、粘液、電解質など数多くの酵素から作られます。

    唾液細菌叢は歯周病の原因になりますが、唾液そのものに細菌があるとは言い難く、唾液の細菌は口腔粘膜や歯、舌などの表面の細菌を反映したものだと考えられています。
    ちなみに唾液が分泌された直後は菌を含んでいません。唾液細菌叢がもっとも多いとされているのは起床直後、逆に最も少ないとされているのは食事の直後です。唾液を含め口腔内で最も優勢とされている菌はレンサ球菌です。

  • 帯冠金属冠

    【読み方】たいかんきんぞくかん

    帯冠金属冠とは、かみ合わせ部分と歯の周りを個別に作成し、それを溶接する為の被せ物の事です。

    数十年前までは帯冠金属冠での処置が主流でしたが、歯茎への影響も芳しくなく、見た目もナチュラルではないため現在はあまり使われる事がなくなりました。

    歯をほとんど削らなくて済む、保険適用対象内で安価で治療が受けられる事から、現在でも帯冠金属冠処置を受けている人は極少数います。

  • 大臼歯

    【読み方】だいきゅうし

    大臼歯とは、哺乳類において歯列の最も奥(後方)にある歯です。
    機能的に食べ物を噛み潰す働きがある事から「臼」という漢字が使われ“臼歯”と名付けられました。

    通常は、第一、第二、第三大臼歯が生え、12本の臼歯を持つのが普通だと考えられていましたが(第三大臼歯は親知らずで必要のない歯と言われています)現代になり過剰歯として第四大臼歯が生えてくる人が増えています。
    逆に第二大臼歯すら生えてこない人も増えています。

  • 第三大臼歯

    【読み方】だいさんだいきゅうし

    第三大臼歯とは、歯列の一番奥にある大臼歯で、いわゆる「親知らず」のことです。

    上顎第三大臼歯と下顎第三大臼歯があり、一番多く生えている人で左右2本ずつ、計4本の第三大臼歯があります。

    なかには一本も生えていない人もいますが、それは別に異常なことではありません。

    第三大臼歯は歯肉内に埋もれて見えなくなっていることや、先端がほんの少し生えているだけのこともめずらしくありません。

    一番奥にあるため手入れがしづらく、う蝕や歯周病をおこしやすいので、早い段階で抜歯をすることもあります。

  • 第二象牙質

    【読み方】だいにぞうげしつ

    第二象牙質とは、歯髄を守るために後から形成される象牙質のことです。

    歯は神経を守ろうとして、神経を囲むように新しい象牙質をつくります。これが第二象牙質です。

    歯の生育過程では、歯根の完成後に歯髄壁に新しい象牙質が産生されます。これは、生理的第二象牙質です。

    また、欠損、衝撃、治療による刺激などにも反応して、歯髄の周囲を取り囲むように象牙質が形成されます。この場合は、病的第二象牙質と呼ばれることがあります。

    う蝕などの治療で歯がしみることがあっても、時間とともにしみなくなるのは、第二象牙質が形成されることが関係しています。

  • ダイレクトボンディング

    【読み方】だいれくとぼんでぃんぐ

    ダイレクトボンディングとは、新開発されたハイブリッドタイプのコンポジットレジンを用いて天然歯同様のクオリティで処置を行う事です。
    ハイブリットコンポジットレジンは透明感、光沢があり、変色する事も少なく、審美性もセラミックに近い樹脂です。

    処置は虫歯部分を削った後、歯に直接ハイブリットコンポジットレジンをつけて、本来の歯の美しさを再現します。
    しかし、処置の範囲が広い場合はダイレクトボンディングに向いていないと考えられています。前歯を治したい、過去に詰め物をした部分をキレイにしたい、と言う人に絶大な効果があります。

  • 多形性腺腫

    【読み方】たけいせいせんしゅ

    多形性腺腫とは、以前混合腫瘍と呼ばれていた疾患で、上皮成分と間質様組織成分が混在した見た目を持っています。
    腫瘍と言っても良性腫瘍である場合がほとんどです。

    症状は腫瘍ができている部分が腫れる程度の場合もあれば、痛みを伴ったり、顔面神経麻痺を生じる場合もあるなど様々です。
    良性腫瘍ではありますが、放置しておくと悪性腫瘍に転化する可能性もあり、早期に摘出する必要があります。
    予後は基本的に良好で死に至る可能性は極めて少なく再発もほとんどありません。

    関連用語
  • 唾石症

    【読み方】だせきしょう

    唾石症とは、唾液腺内にリン酸石灰、炭酸石灰などの石灰が石を作り唾液が出る管を塞いでしまう疾患の事です。

    主な症状は細菌感染をおこし唾液腺炎を発症、膿みが出る、石が詰まっている方の唾液腺が腫れる、などで、炎症が起こっている場合、その部分を抑えると痛みを感じます。
    診断は視診で容易に診断がつきますが、X線検査などを行い確定診断をするのが普通です。

    治療法は舌下部を手術して唾石を摘出し、炎症を抑える為に抗生物質を投与します。ただ、唾石は自然と排泄される事も多いです。

    関連用語
  • タータ

    【読み方】たーた

    タータとは歯石の事です。歯周病の治療では必ずと言っていいほど歯石取りの処置であるスケーリングが行われます。

    歯石取りと言えば「痛い」というイメージを持つ人が多いかも知れませんが、歯石取りに痛みを感じる人の歯肉は炎症を起こしており、健康な歯肉を持つ人は痛みを感じません。
    口内は全身の中で最も疾患を発見しやすい場所と言われており、虫歯も歯石の付着もごく早期のうちに発見し治療すれば痛みを感じる事はないでしょう。

  • 脱灰

    【読み方】だっかい

    脱灰とは、生き物の硬組織からカルシウムや塩の結晶が溶け出す現象の事です。
    歯科医学においての脱灰は主に歯のエナメル質からリン酸カルシウムの結晶が溶け出す現象の事を指しています。

    歯の外部を覆っているエナメル質のほとんどはハイドロキシアパタイトと言われる物質で構成されており、これはリン酸カルシウムの一種とされています。
    口内に細菌(プラーク)が作られ、この細菌の中に乳酸を作り出す細菌が存在する為、弱アルカリ性の性質を持つハイドロキシアパタイトは細菌によって失われます。

  • タッピング

    【読み方】たっぴんぐ

    タッピングとは、ストレスやクセなどの原因で、睡眠中や無意識のうちに上下の歯をカチカチとかみ合わせる事をタッピングと言います。

    歯軋りの一種。歯軋りには幾つかの種類がありカチカチと早くかみ合わせる事をタッピング、力を込めて噛み締める事をクレンチング、上下の歯を擦り合わせるようにする事をグラインディングと言います。
    これらはあごの筋肉の緊張がアンバランスになっているか、虫歯など口腔内の違和感が原因になっていると考えられています。

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  • タービン(エアタービン)

    【読み方】たーびん

    タービン(エアタービン)とは、歯科診療台に備わっている切削器具のことです。

    歯科医院特有のキーンという音はこの器具の音です。

    空気の力で器具頭頂部の羽を回転させ、取り付けられたダイヤモンドバーで歯牙を切削します。
    1分間に30~50万回転と言う速さから起きる摩擦熱より歯牙を守るため注水機能も備わっています。

    関連用語
  • 単冠

    【読み方】たんかん

    単冠とは、1つの歯の欠損に対して単独で用いられる被せ物で、「クラウン」とも呼ばれます。

    使われる素材は様々で、金属、セラミック、硬質レジンなど、用途や患者さんの希望に応じて使い分けられます。

    単冠(クラウン)は、歯冠全体を覆う「全部被覆冠」、一部分を覆う「部分被覆冠」などがあります。

    歯冠の崩壊が大きく冠を被せられないときには根管の処置をし、そこに穴を開けて差し込むタイプの「ポストクラウン(いわゆる差し歯、歯冠継続歯)」もありました。

    このポストクラウンは、コアと呼ばれる土台と、クラウンと呼ばれる被せ物が一体となっているために、以下のような問題点が生じ、現在ではほとんど行われない治療法です。

    • 差し歯が歯の根から抜けやすい
    • 歯の根が割れやすい(歯根破折)
    • 再治療が難しい

    現在では、コアとクラウンを別々に装着させる次のような修復方法が主流となっています。

  • 探針

    【読み方】たんしん

    探針とは、先端が鋭く尖った棒状の検査用器具の事で、歯科検診の際に使われます。
    一般的には先端に目盛りがついていて、その目盛りを見てポケットの深さを測定します。

    エクスプローラ、プローブとも呼ばれるもので、歯周ポケットの深さを見るポケット探針というものもあります。

    探針で行う触診では、歯質の破壊や歯の石灰化を阻害してしまうおそれがあるので、最近ではレーザー光を使って診断する場合もあります。

  • 断髄法

    【読み方】だんずいほう

    断髄法とは、乳歯や若い永久歯にできた虫歯が神経にまで進行した時に行う治療法です。

    歯髄の全てを除去するのではなく、感染した部分のみ除去させて、歯根部分の健康な歯髄は残すという方法で、生切とも呼ばれます。
    歯髄の感染部分のみ除去し、その部分に薬物を投与し、クラウンを被せて再感染を予防します。
    歯根部分の歯髄を残す事によって、歯根の完成を止めないですむため、歯根が完成しきっていない歯に対して行われます。